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【新・兜町INSIDE】神戸製鋼株めぐる疑念の背景 問われる情報開示の姿勢

 アルミ製品などのデータを改竄(かいざん)していた神戸製鋼所の株式が不正の正式発表前に連続安していた。市場では、インサイダー取引の疑いが指摘されている。

 神戸製鋼株は9月21~27日にかけて5営業日連続で下落。特に22日には3・3%安と大幅に値下がりしている。この間、日経平均は2万0300円前後でほぼ横ばい。同業で株価の連動性の高い新日鉄住金やJFEホールディングスはともに値下がり3回、値上がり2回だった。

 下落の端緒となった9月21日は、神戸製鋼が製品の納入先であるトヨタやJR東海に、一連の不正について連絡したとされる日である。このため、神戸製鋼の不正を知った人物が損失を回避するため、正式発表を待たずに株式を売り抜ける余地が出てくる。

 企業不祥事に限らず、経営上の重要な情報はできるだけ早く開示するというのが東証の立場。今回は大手納入先への連絡から正式発表まで3週間近くも経過しており、インサイダー取引の有無とは別に、神戸製鋼の情報開示の姿勢が問題になりそうだ。

 【2017年10月13日発行紙面から】

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