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【新・兜町INSIDE】高まる「ESG投資」熱、日産・神鋼の不祥事が企業統治に冷や水

 日産自動車は無資格者による出荷前検査が発覚、神戸製鋼所は製品データの改竄(かいざん)が露見した。株式市場では両社ともに「企業統治に優れた企業」と評価され、公的年金が投資配分を厚くしてきたほどだ。市場関係者からは「企業統治ブームが過熱気味だったので、不祥事発覚はいい教訓になった」(外資系証券)と冷ややかな声が上がっている。

 公的年金を扱う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は企業統治などに前向きな会社を応援する「ESG投資」を重視。今年7月には、こうした優良企業を厳選した株価指数を運用指標に採用した。9月26日にはESG指数に連動する上場投資信託(ETF)の売買が東証で始まるなど株式市場のESG熱は高まる一方だ。

 皮肉なことに、日産自も神戸鋼もESG指数に採用されていた。米国系金融サービス大手MSCIによる指数では、神戸鋼は上から2番目の高評価を獲得。日産もトヨタが選に漏れる中で、「ESG銘柄」と認定された。しかし、両銘柄ともバブル期以来の上げ相場に逆行安している。

 【2017年10月23日発行紙面から】

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