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【経済快説】人員大量削減は銀行員消滅の序曲か 業務の大半を奪うAI、避けて通ることができない変化 (1/2ページ)

 みずほファイナンシャルグループ(FG)が、今後10年間で人員を1万9000人削減する計画を検討していることが報じられた。現在、同グループの総人員は約6万人なので、大幅な削減だ。現時点では、大量採用された世代の退職や今後の新卒採用などで調節され、中途退職の募集などは行わない予定とのことだが、「10年後には社員の3割は要らない」と言っているのだから、特に銀行員には相当の衝撃だ。

 企業なら成長を目指すはずの10年後に人が3割要らないというのだから、経営陣は現時点でも相当に人が余っているという認識なのだろう。

 人工知能(AI)の利用、さらにフィンテックと総称される一連の技術を使って、事務作業を中心に業務の多くをシステムに置き換えていくもくろみのようだ。

 みずほのようなメガバンクに限らず、銀行には「これは本当に人間がやらなければならないのか」と疑問を持って当然の事務的な作業や単純な接客が多数ある。これらの業務を、広義のITに置き換えることは、もはや避けて通ることができない変化だろう。

 興味深いのは、法人向け融資のような判断を伴う業務がどの程度IT化できるかだ。銀行に限らず金貸し業には「貸してくれ、という相手にお金を(簡単に)貸してはいけない」というセオリーがある。借り入れを申し込む者は、他で断られたから来たのかもしれないし、事業がうまくいっていなかったり、計画性が足りなかったりするからお金を借りに来たのかもしれない。データをごまかす可能性があるし、重要な事実を知らせないかもしれない。

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