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【榊淳司 マンション業界の秘密】買うなら新築駅離れより駅近中古物件 資産価値は立地が最重要、販売手法にだまされてはダメ (1/2ページ)

 マンション購入の相談を受けていると、時々不思議に思うことがある。

 「A駅徒歩5分、築10年の中古A物件と、2駅離れたB駅徒歩11分の新築Bマンションのどちらかで迷っています」

 なぜ迷っているかというと、「価格が同じくらいだから」というケースが多い。

 A駅は誰でも知っている急行停車駅。B駅は沿線住民くらいしか知らないマイナーな普通停車駅。この場合、私のように資産価値で判断する立場からすると、文句なくA物件になる。

 理由は簡単だ。

 Bマンションは今でこそ1戸当たり100万円ほどの宣伝費をかけてメリットばかりをアピールする広告の下で販売されている。だが、10年後に中古として売却する場合は、「築10年、B駅徒歩11分」というスペックで流通市場に出てくる。

 普通停車駅まで徒歩11分というスペックはいかにも地味だ。その駅名で探してくれる人の数が少ない上に、「徒歩15分以内」まで検索範囲を広げる人は絞られる。しかも10年後は今より住宅の余剰感が強くなっていると思われる。

 一方、Aマンションの10年後は「A駅徒歩5分、築20年」だ。今でこそ「築20年」はちょっと古いと感じる。しかし、今後新築の供給は減少し続けるので、10年後は「築20年」程度なら普通に選択肢に入るはずだ。

 むしろ「築40年」や「50年」の物件がゴロゴロある中での「20年」は新しく思えるかもしれないし、「徒歩5分以内」という検索範囲内にある。だから10年後にはAマンションの方がBよりも2割程度高く評価されている可能性が高い。

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