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【榊淳司 マンション業界の秘密】「買いたい人がいます」チラシはウソ 消費者だまして手数料得る仲介業者の悪弊 (1/2ページ)

 自宅の郵便受けに「このマンションを買いたい人がいます」と書かれたチラシが入っていたという経験、分譲マンションに住んでいる人なら誰でもあるはずだ。

 そういうチラシには具体的なマンション名まで書かれている場合がほとんど。自宅を売却しようか、と考えている人ならついつい連絡をしてみたくなる。しかし、実際にその物件を買いたい人はいるのだろうか。

 ほとんどの場合、それはウソである。そのチラシを投げ込んだ不動産の仲介業者は、単純に専任媒介による売却の仲介契約を取りたいだけだ。

 まず、不動産の仲介業者というのは手数料商売。売買契約を成立させないとそれが入ってこない仕組みになっている。賃貸でも売買でも、住宅を探している人をどれだけ案内しても契約が決まらなければ1円も入ってこない。

 しかし、売買の場合は売り手との間で専任媒介の契約を結んでおけば、自分が買い手を見つけられなくてどこかほかの業者が買い手を探してきても、売り手側の手数料である3%+6万円は確実にもらえる。

 そういう仕組みなので、仲介業者は売り手側と専任媒介による仲介契約を結びたがる。そのためには「買いたい人」なんて本当はいないのに、あたかもいるような表現のチラシを作って投函するのだ。

 こういう手法はかなり悪質だが、大手企業でも平気でやっている。

 最近ではこういうチラシが郵便受けに入っていても、本気で受けとめる人がかなり少なくなった。しかし、たまには引っかかる人がいる。一度でも電話してしまうと、あとから何度も電話がかかってくる。悪質な場合はその電話番号がなぜか他の業者に漏れてしまい、違う業者からも頻繁に電話がかかってくる。

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