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【新・兜町INSIDE】ポスト日銀副総裁は「リフレ派」有力視 来春、金融緩和の再強化も

 日銀の正副総裁の任期切れを来春に控え、市場では金融緩和縮小の観測が広がっている。しかし、副総裁の人選次第では逆に、金融緩和の再強化が予想される。

 黒田東彦(はるひこ)総裁は先の衆院選での自民党圧勝を受け、続投観測が強い。3月で任期が切れる2人の副総裁のうち中曽宏副総裁は日銀出身なので、ポストは日銀生え抜きへの引き継ぎが濃厚だ。

 注目は、「学者枠」と呼ばれるもう1つの副総裁ポスト。現任は元学習院大教授の岩田規久男氏。金融緩和による景気回復を唱える「リフレ派」の重鎮である。岩田氏の後任には、早稲田大教授で同じくリフレ論者の若田部昌澄氏が有力視されている。

 7月に就任した片岡剛士委員は金融政策決定会合でも緩和強化を主張。原田泰委員もリフレ派として知られ、最年長の櫻井眞委員は首相官邸の意向を代弁する役割とみる向きが多い。このため、黒田総裁の続投下で「若田部副総裁」誕生となれば、政策委員会メンバー9人のうち少なくとも5人が積極緩和への賛成に回る可能性が出てくる。

 【2017年11月20日発行紙面から】

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