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【住まいの処方銭】家具の転倒防止をする本当の意味 「逃げる時間稼げば結果的に命を守ることに」 (1/2ページ)

★在宅避難のポイント(5)

 長期の在宅避難を想定し、まず自宅の危険箇所は取り除きたい。

 災害対策研究会(東京都大田区)の主任研究員でマンション防災士の釜石徹さんは、家具の転倒防止をする本当の意味をこう説明する。

 「『突っ張り棒で支えたり、転倒防止のゴムを設置したりしたから倒れない』とは言えない。震度6以上が起これば、家具は倒れる。むしろ、二重にも三重にも転倒防止策をすることで倒れるまでに逃げる時間を稼げば、結果的に命を守ることにつながる」

 さらに、食器棚にガラスの飛散防止フィルムを貼ったり、その扉にストッパーを設置したりしておけば、食器棚が倒れたとしても周囲にガラスが飛散する危険性は減る。在宅避難する場所が確保できるのだ。

 照明は天井に直接取り付けるタイプにして、割れにくい素材を選ぼう。阪神淡路大震災では、シャンデリアが天井に突き刺さってガラスが部屋中に飛び散った例がある。また、寝ていて即座に行動できない寝室には、家具を置かない。倒れやすいスタンド照明も避けよう。

 ところで、釜石さんによると、ガラス飛散防止フィルムよりも厚みがある防犯フィルムの方が高い効果が期待できるそうだ。ただし、防犯フィルムは値段が約10倍高い。バルコニー側など外部の窓に貼ろう。室内の食器棚などには飛散防止フィルムを。なお、フィルムをガラスに貼ろうとする際、シートからフィルムをはがそうとしても、粘着力が強くはがれないことがある。釜石さんは、はがし口の両面にテープを貼って、はがしやすくする方法を伝授する。

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