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【売れないモノを売る極意】「すべてチャンス」の思い込みで見える意外な世界 ピンチの時に試す価値あり (1/2ページ)

 研修セミナーに行くと「ピンチこそチャンスだ」とよく言われます。しかしピンチは突然やってくるので、実際には受け止めることすらできません。

 しかし最初からすべてチャンスと「勝手に思い込む」ことはできます。するとピンチは本当にチャンスに変わるのです。私も何度か「すべてチャンスだ」と思い込むことで救われました。

 たとえば食品会社の新商品発表会を製造工場で企画した時のこと。製造過程がウリの商品では、工場見学をセットにしたお披露目は珍しくありません。しかし発表会後に欠かせない懇親会の演出には苦労します。工場を舞台に企業として恥ずかしくないおもてなしを考えなければならないからです。

 そんな時に頼りになるのがホテルのケータリング。工場に一流ホテルのロゴを掲げて料理を提供すると、「丁重にもてなしてくれているな」といった好印象をお客様に抱いていただけます。

 そこで私も近くの一流ホテルにケータリングをお願いすることにしました。そしてホテルへの発注を工場の庶務の女性にお願いしました。予定では豪華な料理が100人分運ばれてくるはずでした。ところが当日、工場に届いたのは、近所の弁当店のシャケ弁当100個だったのです。

 私は真っ青になって庶務の女性に事情を聴きました。すると彼女は日頃から社内会議の弁当を取り寄せているので、同じように発注したと説明してくれました。常に節約を一番に考えなければならない彼女には、一流ホテルの料理を発注すること自体、想定外だったのです。すべては私の説明不足でした。懇親会にシャケ弁当なんて聞いたことありません。絶体絶命のピンチです。

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