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【経済快説】東レ子会社でも製品検査データ改竄、榊原経団連会長は自ら引責の模範示せ (1/2ページ)

 日産自動車、神戸製鋼所、三菱マテリアルの子会社に続いて、東レの子会社でも製品検査データの改竄(かいざん)があったことが発覚した。この種の改竄は今や珍しい話ではなくなったが、今回は経団連会長会社の不祥事だ。

 今のところ、(1)製品による事故や不具合などの実害はなく、(2)不適切な処理は現場の当事者限りのもので東レ経営陣には情報が上がっておらず(3)現在の経団連会長である榊原定征相談役は問題発生時に東レの社長・会長であったが事態を把握していなかった-とされていて、榊原氏には引責辞任等の必要はないとの雰囲気作りが進行しているようだ。

 ただし、東レ社内ではこの問題を1年程度前から把握していた。できれば問題がなかったかのようにやり過ごそうとした公表の遅れなど、本社の経営的責任には見過ごしにくい経緯があった。

 東レ本社の日覺昭廣社長は記者会見でこの問題を謝罪し、問題を起こした子会社・東レハイブリッドコードの社長が辞任した。

 さて、榊原経団連会長は、何の責任も取らなくていいのだろうか。

 三菱マテリアル子会社の検査データ改竄問題などに対する批判の発言などから判断して、榊原氏は、自社の問題を把握していなかった可能性がある。しかし、当時の経営トップとして、問題を把握していなかったことは、責任そのものを小さく見るべき要因というよりは、経営者として必要なことが出来ていなかった「不出来」を意味すると考えることが妥当だ。また、不正の公開が遅れた経緯に対しても、一定の責任があるのではないか。

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