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【新・兜町INSIDE】判明した投資信託の大幅買い越し 市場関係者は不安の声「ここから上は誰が買うのか」

 東証が毎週公表する投資部門別の売買統計で、11月第4週(20~24日)に投資信託が大幅に買い越していたことが判明した。投信は投資初心者の利用も多いだけに、市場関係者からは「有力な買い手が出てきたのはいいが、ここから上は誰が買うのか」と不安の声が漏れてくる。

 投信は日経平均株価の上昇が本格化した10月から11月第2週にかけて7000億円近くを売り越した。個人投資家の解約が多かったとみられる。

 しかし、11月第3、4週は投信が合計1000億円超の買い越しに転じた。この間、日本株で最大の売買シェアを持つ海外投資家は大量に売り越しだった。個人など投信を買った投資家とファンドをはじめとする海外勢では、全く逆の相場観を持っていたことになる。

 バブル相場の終盤に、証券会社の店頭で「日経平均という株をください」と言い出す投資経験ゼロの個人客が続出したというエピソードがある。投信の買いと海外勢の売りが今後も続くようなら要注意。「最後の買い手の出動」にならないことを願うばかりだ。

 【2017年12月4日発行紙面から】

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