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【新・兜町INSIDE】ビットコインは穴だらけ? 時価と簿価の2通りの評価法

 ビットコインなど仮想通貨の売買が膨らむ一方、会計ルールの整備はこれからだ。会計制度の開発を担う企業会計基準委員会が示した草案では、2通りの評価法が示され、時価(市場価格)だけでなく、簿価(取得原価)による評価も認められることになりそうだ。

 仮想通貨はビットコインのほか、国内初の仮想通貨「モナコイン」など種類が多い。世界中では推計1000銘柄が乱立中ともいわれている。

 ビットコインのように売買が活発なら、会計上の扱いは株式や国債と同じ。期末の市場価格を「時価」として、仮想通貨を所有する企業の帳簿に載せることになる。

 一方、市場での取引がほとんどない場合は簿価での計上を認める方向だ。ただ、この手法だと、仮想通貨の信頼性が失われるなどして取引が枯れながら、忘れた頃に高値で売買が成立する場合には、高い取得価格のまま資産として計上できる難点がある。

 新手の金融商品が出てくるたびに、制度の不備を探し出す投資家が必ず出てくる。ビットコインの周囲は穴だらけかもしれない。

 【2017年12月13日発行紙面から】

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