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【田村秀男 お金は知っている】1ドル=100円より円安なら景気は大丈夫か? 短観報道では企業の業況判断以上の景気見えにくい (1/2ページ)

 今年も残すところ後わずか。来年の景気はどうか、とよく読者の方々から聞かれるが、「現在のような円安水準が続く間は大丈夫ですよ」と答えている。

 景気は「気」、それは端的に企業経営者の見方に表れる。その点、日銀が四半期ごとに行う「全国企業短期経済観測調査」(短観)はその手がかりになる貴重なデータだ。

 とはいえ、日経新聞など専門紙の短観報道を読んでも、企業の業況判断以上の景気は見えにくい。何が景気の決め手なのかを理解していないと、短観を読み解くことはできないのだ。

 そこで、どう短観を読めばよいのかという問いに答えたのが本グラフである。日銀が先週、公表した短観の業況予測指数(DI=景気が「よい」と見る割合から「悪い」と見る割合を差し引いた数値)を円の対ドル相場と対照させている。期間は2012年12月のアベノミクス開始期間から現在までである。

 一目瞭然、円相場が1ドル=100円の水準を超えると、DIはプラスに転じる。円高に振れても100円のラインよりも高くならない限り、マイナスにはならない。業種、規模を問わず、100円ラインよりも円安であれば、景況感をよいとする企業が悪いとする企業よりも多いのだ。

 円相場とDIについて統計学上の相関係数を計算してみると、0・77(1が最高値)と極めて高い。

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