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【新・兜町INSIDE】外資系動向、年内廃止か… 「場立ち」時代の名残りがまた消滅

 「外資系証券は買い越し」。一日の相場を占う情報として重宝された外資系証券の注文動向が年内で姿を消すかもしれない。

 外資系動向は、欧米系証券5社の東京支店に当日午前8時前までに入ってきた売り買いを集計したもの。通信社や株式番組の情報として毎日午前8時以降に流れる。東証などを通じた公式データではなく、あくまで集計に参加する証券会社による自主的なもの。データは情報提供する証券会社の自己申告だ。

 寄り付き前の注文情報はバブル期には、野村、旧山一など国内大手4社と、外資系証券の情報が並立していた。山一が廃業した1997年秋で国内大手の集計がなくなった後も、外資証券の注文情報だけは集計が続いてきた。

 今年の大納会を最後に、有力米系証券が情報提供を取りやめる方向だという。古参証券マンは「この種の情報は、手サインで注文を伝える『場立ち』の会社横断的なネットワークが機能していた頃の名残。消滅するとしても、時代の流れだろう」と寂しげに話していた。

 【2017年12月18日発行紙面から】

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