記事詳細

【サラリーマンサバイバル術】賃金カットは黙って受け入れなくてはならない? 会社から「社員一律5%カット」と言われ… (1/2ページ)

 【Q】 会社から「業績が悪化しているため、来月からしばらく賃金を社員一律5%カットする」と言われました。製品の受注が伸びていない状況は分かるのですが、賃金をカットしなければならないほど経営が悪化しているのか分かりません。このまま黙って受け入れなくてはならないのでしょうか。(製造業、30代・男性)

 【A】 賃金のカットは労働条件の不利益変更に当たりますので、使用者が一方的に行ってよいものではありません。労働契約法は、労働条件の変更は労働者との合意が必要であると規定しています(第8条)。加えて、労働者の合意なく就業規則を変更して、労働者に不利益な労働条件に変えることも原則としてできません(第9条)。

 ただし、例外的に合意に達しなくても就業規則の不利益変更が認められる場合があります。変更の内容や手続きが「労働者の受ける不利益の程度」「労働条件の変更の必要性」「変更後の就業規則の内容の相当性」「労働組合等との交渉の状況」などを総合的に勘案して合理的であること、かつ変更後の就業規則を周知している場合、変更した内容が拘束力を持つことになります(第10条)。

 質問のケースは、賃金カットが必要なことの合理的な説明も手続きも不十分のまま変更しようとする会社の姿勢は問題だといえます。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう