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【男のみ・だ・し・な・み】親子三代着られるツイードのジャケット 少々お高いけど一生モノに (1/2ページ)

 年が明けると百貨店の冬物セールが始まる。そんなときにすぐ着るものではなくて、今後長く着るものを探してみてはいかが。そこでおすすめしたいのがツイードのジャケットだ。ツイードは元をたどるとスコットランド産のホームスパンと呼ばれるものにたどりつく。ホームスパン(homespun)は太い短い毛を集め手で紡ぎ、綾に手で織り上げた質素・素朴な毛織物で、これが本来のツイードだ。

 またツイードは織り目が斜めの畝(うね)に見える綾織物を意味する英語のツイル(twill)の語源となっている。目は粗いがやさしい表情の最高級ツイードは手紡ぎのホームスパンだが、作るのに手間暇がかかり技術者も少なく、市場に出ているツイードはほとんどが機械織りになっている。

 素朴な味わいから本来は英国の貴族たちが郊外で狩猟や釣り、ゴルフ、乗馬などに着て楽しむのに欠かせないのがツイードだった。楽しむといっても、出来上がって届けられたホームスパンのツイードをいきなりは着なかった。自分と同じ体形の執事に着せて体にフィットするようなじませてから、自分が着こんだといわれている。

 さらにそれを長い間着続けることでツイードの持ち味が出てくることもあって、親子三代にわたって受け継がれるといわれる。黒岩徹さんの「イギリス式生活術」(岩波新書)には、米大統領になったフランクリン・ルーズベルトが1878年につくられたツイードのスーツを父親から1910年にもらい、それを譲り受けた長男は39年までと三代で61年間愛用したとあるのは、その実例といえる。

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