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【新・兜町INSIDE】「IRビジョン」は素早い決算サイトで投資家に利点 IRより安くコストは大幅低減

 上場企業の決算情報を会社サイトに素早く表示するサービスを東証系のシステム会社が始めた。会社サイトが事実上、唯一の生情報となる個人投資家にとって、売り買いの判断をしやすくなる利点がある。

 日本取引所グループ傘下の東証コンピュータシステムが提供する「IRビジョン」は、金融庁や東証の専用サイトにアップロードした決算短信などの法定開示資料から必要なデータを自動で取得。パソコンの得意な広報担当者がいなくても、表やグラフに加工して、会社サイトに埋め込むところまで自動で素早くやってくれる。利用料は月額3万円と情報開示(IR)支援業者のものより安く、企業広報活動の手間やコストが大幅に低減されそうだ。

 今年は財界の不満の強い四半期決算制の存廃が本格的に議論されるとみられ、東証としてはIRの後退は何としても防ぎたいところ。東証系システム会社がIR支援サービスを低価格で提供するのは、四半期決算制に伴う上場企業の負担感を少しでも軽減する隠れた狙いがあるのかもしれない。

 【2018年1月5日発行紙面から】

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