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孫社長「禁じ手」の波紋 ソフトバンクG“親子上場”に「時代に逆行」批判も 

 携帯電話事業など国内通信子会社のソフトバンクを株式上場させる方向で検討している親会社のソフトバンクグループ(SBG)。実現すれば資金調達は2兆円規模とバブル期のNTTと並ぶ規模となるが、金融当局や海外投資家がいやがる「親子上場」への批判も予想される。孫正義社長(60)は「禁じ手」に打って出るのか。

 SBGは、ソフトバンク株の3割程度を投資家に売り出し、2兆円程度の資金を調達する計画とみられる。過去最高だった1987年のNTT上場時の約2兆2000億円と並ぶ規模となる見通しだ。

 積極的な投資により、昨年9月末で有利子負債が約14兆6000億円に達しており、国内の携帯電話事業で着実な収益を上げている虎の子のソフトバンクを上場させて財務体質の改善や海外投資の加速を図る考えとみられる。

 ただ、SBGは上場後もソフトバンク株の7割を保有するとみられることから、経営の独立性の問題が浮上する。親子上場は少数株主の利益が軽視される恐れがあることから、当局は解消を促しているほか、海外の投資家も問題視する声がある。

 また、現状ではSBGが発行する社債を優良子会社のソフトバンクが保証している形になっているが、今後も継続できるのか疑問も残る。

 SBGは「資本政策に関するさまざまな選択肢を常に検討している。株式上場も選択肢の一つだ」とのコメントを発表。ただ「正式に決定した事実はない」とも説明した。

 時代の流れに逆行するとの批判もある「親子上場」で押し切るのか。

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