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【最強!!バフェット流投資術】「トヨタ自動車」が迷いなく工場止めるワケ 創意工夫と現場感覚の大切さ (1/2ページ)

★トヨタ自動車(上)

 トヨタ自動車(7203)の社風については、「カイゼン」と「現地・現物」という2つの言葉に集約される。創意工夫と現場感覚を大事にするということである。

 「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」とは葉隠の中の有名な言葉だが、あえて誤解を恐れずに言えば、「トヨタ生産方式とは工場を止めることと見つけたり」である。トヨタ生産方式の根幹である「不良品が出たときにその場で工場を止める」ということが、普通の企業には簡単にできない。

 容易に想像できると思うが、自動車工場の生産ラインの1個のネジに不良品が出たからといって、生産ラインを止めて1つ前の工程での問題をチェックすれば莫大(ばくだい)な損失が出る。

 しかし、トヨタ自動車は、「現地・現物」によって製造工程を徹底的かつ合理的に研究した結果、不良品が出たその場で対応した方が「製品の品質を向上させることができる上に、最終的には生産コストも下がる」という結論が出たので、何の迷いもなく「工場を止める」ことができるのである。

 経営者と従業員の信頼関係も必要不可欠だ。役員が破格の報酬を受け取り、別の特別食堂で昼食を取るような欧米企業では、現場の従業員が(いくら会社から指示されたからといっても、責任追及を恐れて)不良品が1つ出ただけで工場を止めるというような大それた決断はできない。

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