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【新・兜町INSIDE】「東証売店の本屋さん」が移転、兜町からバブルの匂いが消滅

 証券関係者の間で「東証売店の本屋さん」として知られる小さな書店が、再開発を控える旧山種証券本社ビル(東京都中央区)の地下から移転する。22日から近隣で営業を継続するため、常連客に不自由はなさそうだが、証券マンからは「兜町に残るバブル期の匂いが消えてしまう」と、移転を惜しむ声も漏れてくる。

 移転するのは雄峰堂書店。投資の専門書や金融関係の法律書などの品ぞろえが豊富だ。地下鉄茅場町駅に直結し、「会社四季報」を発売初日の早朝に入手できる店として、一部の個人投資家にも知られていた。

 もともとは東証ビル地下にあったが、手サインで売買を仲介する「場立ち」の廃止とともに東証地下から退出。今の山種ビルに移ってからも、古参の証券関係者は「東証売店」と呼んでいる。

 バブル期の東証地下は、書店の他にクリーニング店や紳士服店などが入居する小さな商店街だった。「地下商店街」の閉鎖後、東証を出て商売を続ける店舗もあったが、今も営業しているのは雄峰堂書店だけになってしまった。

 【2018年1月12日発行紙面から】

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