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【こんな時代のヒット力】シリーズ5冊で計30万部、宝島社「夢をかなえる!私のノート術」 インスタで女性のニーズ発掘 (1/2ページ)

 スマートフォンやタブレットの普及でスケジュールやメモ、家計簿などのデジタル化が進み、利用者は5割を超えるというデータもある。それに逆行するような、手書きのノート術をまとめた宝島社「私のノート術」がヒット。シリーズ5冊で計30万部と売れている。

 紹介しているノートは、著名人や人気インスタグラマーら「夢を叶えた人」たちのもので、「アイデア+感情を呼び起こすために書く」「いいことだけを毎日書く」といった内容から、片付けやお金の管理、料理など、さまざまなジャンルにわたる。

 担当のムック局第2編集部、佐藤瑞恵氏は、「インスタグラム(以下、インスタ)が盛り上がっていなければ気がつかなかった企画」という。

 手帳の書き方は、年末、雑誌の特集や単行本として多く出版される。「手帳術は男性市場。それに比べノート術は少なく、もしかしたらと考えた」(佐藤氏)

 試しにインスタのハッシュタグ「♯ノート」で検索すると、手帳に比べると少ないが自分のノートを公開している人が多く、それも圧倒的に女性だった。「市場あるかも」とひらめく。

 本来、人に見せるものではないが、「絵や字がうまく、見る人の目を意識し、SNSで共有したいという女性ならではの想いがあった」(同)。

 主婦の社会進出が進み、男性以上にさまざまな仕事・用事のある女性たちはノートを工夫し、さらにかわいさにもこだわっている。つまり、できれば他の人に「見てほしい」「共感してほしい」のだ。これはインスタがなければ見つけられなかった、趣味性の強いマーケットといえる。そこが効率を求める男性市場の手帳との違いだ。

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