記事詳細

【図解で分かる「決算書」の仕組み】ビジネスマッチングサービス手掛ける「みらいワークス」、働き方の多様化が追い風

 本日は、独立コンサルタントと企業を結びつけるビジネスマッチングサービスのみらいワークスをピックアップする。昨年12月19日に東証マザーズに上場したばかりの同社であるが、その実態はどうなっているだろうか。2017年9月期の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表を見てみよう。資産全体に占める純資産の割合は約30%あり、安全性についての懸念は特段ない。

 次に、損益計算書を見てみよう。売上総利益率が20%程度であり、人材派遣会社に近いコスト構造といえる。それでも営業利益率5・4%、当期純利益率3・7%を確保しているため、収益性としては悪くない。案件を増やして規模を拡大させることで、さらに利益率は向上するだろう。

 最後に、キャッシュ・フロー計算書を見てみよう。本業でのキャッシュの稼ぎを示す営業C/Fが大きく、逆に設備などへの投資がほぼ必要ないビジネスのため、キャッシュは貯まりやすい。

 働き方の多様化で今後、独立コンサルタントが増え、企業側も外部人材を積極的に活用する方向に進むことが予想されるため、同社にとっては追い風だ。しかし、参入障壁が低いビジネスモデルであるため油断はできない。上場による認知度向上で一気に先行者利益を確保したいところだろう。

 ■川口宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう