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【経済快説】ダメ経営者と好対照だった小室氏の会見、世間の処罰感情を速やかにしぼませる (1/2ページ)

 かの「週刊文春」に看護師との不倫疑惑を書かれた小室哲哉氏が記者会見を開き、音楽活動からの引退を発表した。

 小室氏の妻で歌手のKEIKOさんは、2012年にくも膜下出血で倒れ闘病中であることが知られており、今回の不倫疑惑報道は同氏にとってイメージ上、大きなダメージとなりかねない問題だった。ネガティブな注目が集まる中で記者会見に臨んで大丈夫なのかと心配する向きもあったが、筆者は、見事なダメージコントロールだと思った。

 まず、音楽活動からの引退という「大方の予想よりも大きな償い」のカードを早く切ったことが効果的だ。不祥事が起こると、世間は処罰感情を持って当事者を見る。この処罰感情は、当人が責任を認めない場合、言い逃れしようとする場合、時間を稼ぐ場合などに拡大するが、予想を超えた償いを提示されると、速やかにしぼむ。最近、再び注目されつつあった小室氏が、音楽活動から引退するという宣言は予想を超えた発表であり、世間としてもこれ以上の処罰が見当たらない。

 不祥事を起こした企業の経営者が潔く辞任しないことで、会社のビジネス上のダメージを深めるような場合と対照的だ。

 また、小室氏は会見で、KEIKOさんの病状、報道された看護師さんとの関係等について詳細に語った。まだ隠していることがあるとの印象を持つと、世間はいらだつのだが、巧みにこれを避けた。ただし、看護師への精神的な依存を率直に認めて謝りながらも、自らの男性機能の衰えなどをエピソードに加えながら、セックスはなかったと「一線を越えていない」点を死守しているので、イメージが決定的には悪化しない。

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