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【新・兜町INSIDE】「マザーズETF」来月新規上場、当面は個別株投資が賢明

 東証マザーズ市場に連動する上場投資信託(ETF)が2月1日に新規上場する。情報の少ない新興企業の中から投資銘柄を選ぶ作業を省ける便利な商品だ。

 東証で取引されるETFは230銘柄。東証1部銘柄を投資対象とする商品が多く、マザーズ指数に連動するタイプは初登場となる。このETFを買うことで、ゲームや創薬、AI(人工知能)など有力ベンチャー企業に間接的に分散投資することになる。

 ただ、難点がある。運用手数料などとして投資家が払う信託報酬は残高の0・5%と、日本株ETFで2番目に高く、長期保有の場合、無視できない水準だろう。

 また、経営拡大に成功したらマザーズを卒業して東証1部または2部に上場変更する企業が多い。このため、優良企業から順にマザーズETFの組み入れ対象から外れていくのだ。有望なベンチャー企業の新規上場が続けばいいが、新規上場が細れば、マザーズETFは「東証1、2部に行けない企業」に分散投資する商品に変質しかねない。当面は銘柄選びの手間を惜しまず、個別株投資が賢明か。

 【2018年1月19日発行紙面から】

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