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【こんな時代のヒット力】シチューの既成概念と決別し、新たなご飯メニューを創り上げた ハウス食品「シチューオンライス」 (1/2ページ)

 寒い日が続き、シチューが恋しい季節だ。野菜、肉と小麦粉を炒め、牛乳を加えるクリームシチューは日本で発達したといわれる。ルウシチューは1966(昭和41)年、ハウス食品が粉末ルウ「クリームシチューミクス」を発売、定着した。以後50年、カレーと並ぶ家庭料理となった。

 しかし、家庭用ルウシチュー市場は2011年に200億円台を割って以来、縮小傾向にあり、16年度は161憶円(食品産業新聞)と低迷している。

 ハウス食品が低迷の理由を調べると、「食べる回数が減り、ライトユーザー化していることが分かった」(事業戦略本部食品事業二部、田村紘嗣氏)。

 だが、それがなぜかについては、ユーザーに聞いても明確な原因が分からなかった。従来のアンケート手法では出てこない、顧客側の変化に原因があるのではないかと考えられた。

 インターネット上の会員制の掲示板を使い、シチューに対する不満や食べ方のアイデアを半年かけて質問した。すると「シチューを出すと夫が足りないという」「おかずがもう1品必要」といった意見が出てきた。

 シチューは「手軽にできる一品」ではあるが、量や味が物足らず、肉や魚などもう1品用意する人が多いのだ。その半面、シチューをご飯にかけて食べている人は比較的満足度が高く、ヘビーユーザーの傾向があることが分かった。そこで「カレーのようにご飯にかけ、副菜から主食に格上げする発想が生まれた」(同)。ひと皿で完結する、ご飯にかける専用ルウシチューの開発が始まった。

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