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【トップ直撃】日本酒に30代蔵元が吹き込む新風 酔鯨酒造・大倉広邦社長「世界中のお客さまにおいしいと言ってもらいたい」 (1/3ページ)

★酔鯨酒造・大倉広邦社長(39)

 「越の寒梅」「浦霞」に始まり、最近の「十四代」「獺祭」などに至る数度の地酒ブーム。「磯自慢」とともに、ある時期の地酒人気を支えたのが、土佐高知にあって淡麗な味わいで知られる「酔鯨」だ。その後次々と新鋭が台頭するなか埋没気味だったが、3年前に創業者の直系、30代の蔵元の登板により面目を一新しつつある。若き蔵元の新時代に賭ける意欲とは-。(清丸惠三郎)

 --今年秋には、高知市の隣、土佐市で新工場を竣工するそうですね

 「現在の本社工場から車で30分ほど離れていますが、前を川が流れていて、背後は山という自然に恵まれた場所に、5000坪(約1万6500平方メートル)の土地を確保し、とりあえず500石(約9万リットル)規模で稼働させる予定で建設中です。新蔵では自家精米が可能になります」

 --既存設備は手いっぱいということですか

 「ここ(本社工場)は桂浜にも近く、周囲は住宅地で増設余地がありません。で、建物を高くしたりして工夫を凝らしてきたのですが、これ以上増産するのは難しい状況です。水確保も十分ではありません。建物も古く、断熱等に課題があり、そうなると品質にも影響しますので、より良い環境で酒造りをしたく決断したのです。当面は2工場体制をとりますが、10年後には新工場に生産は統合したいと考えています」

 --順調に、販売数量が伸びています

 「そうですね。私が高知に戻った当時は、正直言って販売数量は伸び悩み気味でした。しかしここ4年くらいは毎年10%ずつくらい伸ばすことができ、従来のピークが3500石余りだったのが、今はすでにその数字を超えて、今年は4000石までいけると見込んでいます」

 --ビールメーカーに勤めていました。酔鯨酒造に入社するのはどういう理由から?

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