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【図解で分かる「決算書」の仕組み】潤沢資金、コラボノウハウ融合で新規事業に期待「モバイルファクトリー」

 本日は、位置情報型ゲームの開発・配信を手掛けるモバイルファクトリーをピックアップする。昨年6月に東証マザーズから東証一部に指定替えを果たした同社であるが、直近の実態はどうなっているのだろうか。2017年12月期の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の比率が87%もあり、安全性は全く問題ない。しかも、有利子負債が全くない無借金企業でもある。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。営業利益率30%、純利益率21%と、ネットサービス企業だけに収益力は非常に高い。主力のスマホゲーム「ステーションメモリーズ!」が引き続き好調で、前の期と比べて2桁台の増収増益となった。

 最後に、キャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。業績好調により営業C/Fが黒字となっている。稼いだキャッシュの使途は、ソフトウェアなどの無形固定資産を除けば、ほとんどが株主への配当である。

 今後は、既存事業に留まらず、ブロックチェーン技術を活用したゲーム開発を2018年中にリリース予定であるという。潤沢な資金があり、かつ、地方自治体や鉄道会社等とのコラボで、ネットとリアルを連携させることを得意とする同社であるため、新規事業にも期待したい。

 ■川口宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

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