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【ぴいぷる】あの「突っ張り棒」さらなる進化へ 新聞記者から決意の転身、35歳3代目社長・竹内香予子さん (3/3ページ)

 失敗もあった。前評判が良くてもまったく売れず、多くを廃棄したものもある。原因を突き詰めると、ユーザーの要望に真摯(しんし)に向き合わずに、メーカーの都合に偏っていたことが分かった。

 手探り状態でも諦めずにトライし続けた結果、業績は見事にV字回復していく。

 「祖父や父は『突っ張り棒』という当時、日本にはなかったものを便利商品として売り出し、新しい価値観を世の中に提供していました。私も努力を続けていきたいですね」

 ユーザーが求めるものに応え、さらにユーザーからの意見にはないような新しい価値を創造し、提供する。挑戦する3代目の視線の先には、いまこれしか映っていない。(ペン・小泉一敏 カメラ・須谷友郁)

 ■竹内香予子(たけうち・かよこ) 1982年7月28日、兵庫県生まれ。35歳。2006年、同志社大学を卒業して産経新聞社に入社。大津支局で記者として警察や行政などの取材に取り組む。当時社長の父親が病気をしたのを機に10年、家業の平安伸銅工業に入る。15年から社長。同社は1952年、大阪市で創業。金属の押し出し成形技術で、アルミサッシの量産を日本で初めて行った。75年にはアルミ事業から転換し、日用品として「突っ張り棒」を発売し、一般家庭に広めた。

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