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【榊淳司 マンション業界の秘密】狙われるマンションの管理費&修繕積立金 管理組合の深い闇、「議長一任」は危険 (2/2ページ)

 マンションの管理も、規模が小さいだけでこの仕組みは同じ。集められた管理費や修繕積立金をどのように使うのかは、基本的に理事会で決める。理事会を束ねるのは理事長だ。

 最終的には区分所有者が票を投ずる総会の決議を経るのが正式な手続き。ただし、ほとんどの管理組合では、総会に出席して議案の決議に参加するよりも「議長一任」の委任状を提出する区分所有者が全体の半数前後を占める。

 つまり、総会の議長を務める理事長の意志がもっとも重要になる。言ってみれば、理事長は独裁権を持っているに等しい。

 500戸以上のマンションになれば、1年間に集められる管理費や修繕積立金は億を超える。2億円以上の予算を執行している管理組合もザラにある。

 そして、事実上、理事長にその権限が集中する。善意だけでその職務を遂行していれば問題ないが、そこは魚心あれば水心。さらに言えば、管理を請け負っている管理会社はあの手この手で理事長を籠絡してくる。

 自分が購入したマンションの管理組合を改めてチェックした方がいい。長期にわたって事実上支配している人物はいないか。その人物は管理会社と不自然に親しげではないか。そのあたりが見分け方の第一歩だ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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