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【田村秀男 お金は知っている】何が株価を動かすのか 大恐慌時代の教訓は金融緩和の「出口」に急ぐな (2/2ページ)

 「中央銀行とは、豪華な料理がテーブルに並ぶパーティーが始まろうというときに、料理を引っ込めるものだ」とは、FRBに限らず日銀でも伝統的な中央銀行の考え方だが、大恐慌はFRBの無策のために起き、長期化したと、マネタリストの元祖、フリードマン教授が喝破した。

 同教授の弟子を自任するのがバーナンキ元FRB議長で、2008年9月にリーマン・ショックが起きると、ただちに量的緩和と超低金利政策に踏み切り、巨額の資金を発行し、金融市場に流し込んだ。その結果、景気と株価は徐々に持ち直した。ところが、リーマン・ショックから9年、市場から資金を回収すると同時に金利を引き上げる「出口」に踏み入れた途端に、株価が急落したあと乱高下するようになった。大恐慌期でも9年目に、金融の引き締まりとともに株価が急落し、マイナス経済成長に陥った。

 アベノミクスが始まって5年経った日本はどうか。今、日銀の量的緩和による異次元緩和政策も「出口」をと催促する声が、経済紙によく出るようになった。日銀もその声に押されて国債購入額を減らす動きを見せた途端に長期金利は上昇、株価は乱高下だ。まだまだ、出口戦略どころではない。安倍晋三首相は異次元緩和政策の長期化に向け黒田東彦日銀総裁を再任することにしたようだ。(産経新聞特別記者・田村秀男)

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