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仮想通貨トラブル続く 「ザイフ」がシステム異常でビットコインを0円販売し投資家が20億枚を購入 信頼性の強化が課題

 仮想通貨をめぐるトラブルがまた起きた。ITベンチャーのテックビューロが運営する交換所「Zaif(ザイフ)」で、システムの異常によりビットコインがゼロ円で販売され、大量購入した顧客が国家予算の20年分に当たる約2200兆円という天文学的な売りを出していた。女優、剛力彩芽(25)のテレビCMが始まったばかりだが、いきなり信頼性を問われる事態となった。

 テックビューロによると、16日午後5時40分ごろから約18分間、仮想通貨の「ビットコイン」や「モナコイン」を扱う「簡単売買」と呼ばれる取引で価格の計算システムに異常が生じ、ゼロ円で売買できる状態となった。

 顧客の7人がゼロ円で大量取得し、20億ビットコイン(当時の時価で約2150兆円)を約107万円で指し値売り注文を出した。トヨタ自動車の時価総額は20日時点で約23兆8000億円だから、トヨタを約90社買えてしまう資産となったことになる。

 ザイフ側は、システムの異常によるものとして顧客の残高データを修正した。その後は正常に稼働しているというが、仮にこの投資家が値段を指定しない成り行き売りを出していたら、ビットコインが大暴落していた恐れもあった。

 テックビューロは20日に事実関係を認め、「お客さまには多大なご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません」とコメントした。

 100万円以上するビットコインを0円で売ったことも問題だが、より深刻なのは、投資家が20億枚分のビットコインを買えてしまったことだ。実はビットコイン全体の発行枚数は上限2100万枚と決まっている。

 仮想通貨をめぐっては、交換業者の保有量以上の売買が行われているのではないかとの疑念が以前からもたれていた。

 折しもトラブルのあった16日から剛力のCMが始まった。多くの目に触れるだけに信頼性の強化が課題となりそうだ。

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