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【新・兜町INSIDE】是々非々で臨むケース増加? 機関投資家は「都合のいい大株主」ではなくなってきた

 機関投資家が株主としての発言力を強めている。日本生命保険系の運用大手ニッセイアセットマネジメントは投資先のうち昨年10~12月に株主総会で合計136議案に反対票を投じており、6月の定時株主総会ラッシュには、これまで経営陣の味方だと思われていた機関投資家が是々非々で臨むケースが増えそうだ。

 ニッセイアセットの議決権行使は全部で900件あり、反対した136件のうち106件が取締役や監査役の選任議案だった。ただ、全体の議案数は627件もあり、反対議案は17%にとどまる。

 一方、取締役への退職慰労金支給案への反対は5件。数こそ少なかったが、全体では退職慰労金支給の提案が13件しかないため、反対率は4割近くに跳ね上がる。

 内部留保を積み上げ過ぎた企業の「剰余金等処分案」の約3割にも反対している。設備投資もせず増配を渋る企業にとっては、国内金融機関系の運用会社は旧来のように「都合のいい大株主」ではなくなってきた。3月決算発表にかけて、配当性向の低い企業の増配ラッシュが来るかもしれない。

 【2018年2月21日発行紙面から】

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