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【定年後 難民にならない生き方】親の救急搬送「鍵と現金3万円」の備えを 家族の情報共有が重要 (1/2ページ)

 親が高齢になると、いつ救急搬送が必要になってもおかしくない。昨年6月、離れて暮らす義理の両親が相次いでアルツハイマー型認知症と診断されたとき、看護師の友人に「夏場に熱中症で救急搬送されたときのために、財布には3万円以上入れておくといい」とアドバイスされた。

 大きな病院であれば、ATMが設置されていることも多いが、時間外の可能性もある。近所にコンビニATMがあるとは限らない。最近はクレジットカード払いができる病院もあるが、現金払いのみというところも多い。3万円以上あれば、搬送直後の支出に対応しやすいという。

 義父の救急搬送騒動が起きたときも、現金の用意は準備万端。だが、思いがけない落とし穴があった。

 搬送先に合流すべく、救急隊からの連絡を待っていたところ、第一報は「鍵の場所をご存じないですか? 搬送先が決まり、出発したいんですが、鍵が見当たりません」。さらに「お母さんをご自宅に残すのは…まずいですよね?」とも尋ねられた。現在の義母にとって、1人で待つのは至難の業。下手をすれば、夫を探しに外に出て、そのまま徘徊につながる可能性もある。ぜひとも病院に同行していただきたい、というのが正直な気持ちだった。とはいえ、鍵をどうするか。

 心当たりの場所をいくつか伝えるうちに、電話の向こうから「ありました!」と別の隊員の方の声が聞こえてきた。なんとか鍵を発見してもらったおかげで、救急車は無事出発することができた。

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