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【介護離職に備えよ】親の有料老人ホーム選び、資料請求の前にまず予備知識を (1/2ページ)

 介護離職問題については、いまやワークライフバランスだけでは解決が難しいことは何度も書いてきた。介護離職を防止するセーフティーガードにもなっている有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)についても書いてきたが、いまだにその選び方で苦労したり間違えてしまう人が多い。

 筆者が運営する相談室では、有料老人ホームやサ高住の入居相談と適切なホームなどのご案内も行っているが、大量のパンフレットを持参して「資料を集めたが、どのように選んだらよいかわからない。この中で一番良いホームを教えてほしい」というような相談がたびたびある。

 しかし、予備知識がないままパンフレットなどの資料を集めることが、ホーム選びの苦労や失敗を招く要因になってしまうことは知っておくべきだろう。

 そもそも、パンフレットやカタログ、自社で作成・運営しているウェブサイトなどは、そのホームの宣伝の道具でしかない。いずれも美しいキャッチコピーが並び、きれいな写真で華やかさが強調されており、そのホームの本当の善しあしについてはわからない。

 パンフレットやカタログにはフリー素材のイメージ写真が使われているものも多いが、A社とB社のどちらにもまったく同一の仲むつまじいシニアご夫婦や、親切そうな職員のイメージ写真が使われていた、といった笑い話まである。

 そんなパンフレットやカタログ、ウェブサイトだけでホームを決めてしまい、入居後に「こんなはずじゃなかった…」とならないために、まずやらなければならないことは予備知識を得ることだ。

 少なくとも、有料老人ホームやサ高住には「自立者向け」と「要介護者向け」があることは予備知識として覚えておいてほしい。つまり、入居する際の体の状態によって選ぶべきホームは限定されるのである。

 このことを知っているだけでも、集める資料を絞ることができる。そのうえで、気になったホームを2~3軒見学することが、パンフレットでは見えない善しあしを確認するために絶対に必要だ。

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