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【新・兜町INSIDE】一部にある証券会社の不正… 発覚減少ウラに株価上昇?

 大手証券会社を舞台とした大規模な不祥事は最近、報道されない。しかし、一部の証券会社では、20世紀で時が止まったと錯覚しそうな不正が発覚している。

 業務改善命令が下った某証券会社のケースでは、支店長が総額500万円近く「自腹」を切っていた。ある顧客には、「損が出たら私が持ちます」としてマザーズ上場株を勧め、実際に株価が下落して損が出ると顧客口座に入金。さらに、別の顧客からは1億5000万円を私的に借りたうえで、親族名義の口座まで使って約3年間で600回を超える売買を繰り返していた。

 支店長業務の傍らで「トレーディング」を極秘のうちに続けていたのは、家族にも言えない損失補填(ほてん)の原資を作るためか。気の毒にも思えてくるが、違法であることには変わりない。

 株価が下落トレンドに入ると、営業マンは無理をして成績を「作る」ほか、顧客からのクレームも格段に増える。今のところ不祥事の露見が少ないのは、株価が上昇を続けていることに助けられているだけかもしれない。

 【2018年2月28日発行紙面から】

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