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【経済快説】長期・積立・分散投資の違いと利点 金融マンの言う「分散投資」は注意必要 (2/2ページ)

 また、一定のルールに基づいて投資するので、個々の投資を決断して、決断の失敗を後で後悔する心配をしなくてもいい点で実行しやすい。行動経済学でいうところの「後悔回避」の傾向と相性がいいのだ。

 さらに、何度にも分けて投資対象を購入すると、購入の平均単価が気になりにくい点も心理的なメリットだ。例えば、日経平均に連動するインデックス・ファンドを「日経平均が2万3000円の時に買った」ということを覚えていると、毎日の株価変動で自分の損得(特に損)が気になってしまうが、何度にも分けて買っていると、自分の買い値が気になりにくい。

 まとめて投資できるお金が既に手元にあり、投資すべき額が決まっている場合、積立投資でゆっくり買うことには、「気休め」以上の意味がないので、早くまとめて投資して、より大きな金額をより長く投資するのが正解だ。

 分散投資は、投資家の努力でリスクを低下させることができる真に有効な行動だ。例えば、世界の株式に広く投資するインデックス・ファンドなどに投資するといい。

 金融機関は「分散投資」を理由に、手数料の高い商品を勧めたり、顧客の運用を複雑化したりすることがある。金融マンの言う「分散投資」には注意が必要だ。(経済評論家・山崎元)

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