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【仕事探しは辛いよ!!60代からのハローワーク】転職サイトから応募するも再就職の夢砕け散る 最後に希望を託したのは… (1/2ページ)

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 一昨年の夏に数年の海外駐在から戻り、久しぶりに日本に腰を落ち着けた。私はここ数年フリーランスなのだが、まるで定年退職するかのように60歳でちょうど仕事が一区切りついたのである。疲れた、ゆっくり休もう! 1年弱晴耕雨読、時々執筆の生活を決め込んだ。ところが、机に座るのもさすがに飽きてくる。懐も淋しくなる。退職金もない。年金も微々たるものだ。外に出て人と話さないと頭の働きも悪くなる。

 「100歳まで馬車馬のように働きなさい!」と妻も鬼の形相だ。

 重い腰を持ち上げた。幸い、働き方改革の中には高齢者の活用も入っている。妻と違い優しい政府は「高齢者の経験知を大切にする社会を目指しているのだろう」と善意に解釈した。そこで少しぐらい収入が減っても社会に役立てばと珍しく真摯な気持ちになり、リクナビNEXT、indeedなど無数の転職サイトに闇雲に登録し、ハローワークも訪れ、これぞと思う企業に応募してみた。海外工場管理、輸出営業、コンサルタント、通訳、語学教師など、一度は経験したことのある職種だ。ところが「ご意向に添えかねます」という返信が次々に戻るか、なしのつぶて。

 企業側から是非といわれた海外の通訳案件は、報酬は20万円以下。30年以上前は、同様の職で60万円にはなった。凄まじいデフレだ。珍しく面接までたどり着いた外務省の非常勤職では、顔色の悪い若者4人と相対したが、面接後「これだけの経験があるならもったいないですよ。給与も安いし」とその中の一人にそっと耳打ちされた。ていの良い断り言葉か、あるいは本音かもしれない。

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