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【榊淳司 マンション業界の秘密】業界悪弊の一種、都市伝説化する「モデルルーム見学」 (1/2ページ)

 もうすぐゴールデンウイーク(GW)。マンションのモデルルームを見学する方も多いと思う。

 モデルルームというのは大規模マンションでもない限り、敷地の外の便利な場所にある。だいたいが駅の近く。ほとんどの人が、そこで販売担当者に説得されて購入の意志を固めていく。私から見ると実に不思議な仕組みだ。

 というのは、都市型の住宅であるマンションの資産価値は9割が立地で決まる。ということは、その物件にとって9割分の情報は現地にあるはず。逆に言えば、モデルルームでは1割程度の情報しか得られないとも言える。

 私は1カ月に50カ所以上、販売中の新築マンションの現地を見に行く。たいていは昼間。土曜や日曜に行く場合も多い。

 しかし、そこで検討者らしき人を見かけることはめったにない。図面と照らし合わせながら、ぜひ現地を見てほしいと思う。

 また、現地の周辺も歩き回ってほしい。あまり知らない街に建つマンションなら、なおさら歩き回るべきだ。

 販売サイドはモデルルームを重視する。「モデルルームがないと販売できない」と考える業界人も多い。物件の規模が小さく、これを設営する販売予算がない場合は、「竣工販売」と称して建物の完成後、その一室を躯体内モデルルームとして客に見せながら販売する。

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