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【大前研一 大前研一のニュース時評】日野とVW提携、自動運転分野の意外な組み合わせ (2/2ページ)

 VWグループのトラック・バスは、スウェーデンのスカニアとドイツのマンが主なブランドで、欧州を主な市場にしている。日野は欧州ではそれほど強くないが、アジア、特に東南アジアに強い。ということで、両社には地域的な補完関係もある。

 トラック・バスの領域では、ドイツのダイムラーや中国の第一汽車、東風汽車、インドのタタが非常に強い。VWや日野は下位にランクされている。中でも世界最大手のダイムラー・グループは三菱ふそうを傘下に取り込み、北米のシェア第1位のフレイトライナーを持っている。これに対抗するうえで、VWと日野という意外な組み合わせができたのではないか。

 今回の提携について、私が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学の大学院生から「今回の提携を機に、乗用車の世界でもトヨタとVWが提携するような大変化が起きるか」という質問がきたが、それはないだろう。

 自動運転の領域では、ダイムラーが設立したカートゥーゴーのようなカーシェアリング会社が幅を利かせるようになってくる。この分野ではBMWやメルセデス・ベンツが非常に強い。そういう意味でトヨタとVWが中途半端に一緒になっても得ることは何もないと思う。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

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