記事詳細

【榊淳司 マンション業界の秘密】東西の2大ニュータウンが利便性で明暗 千里は再生と拡大、多摩は老朽化へとまっしぐら (1/2ページ)

 東京のニュータウンと言えば多摩。その昔、多摩ニュータウンの分譲住宅は数百倍の当選確率も珍しいことではなかった。それこそ、よほど幸運に恵まれないと住めないのがここで、首都圏の勤労者にとって憧れの地だった。

 大阪のニュータウンと言えば、千里。ここは全国のニュータウンの先駆けとも言える街。1960年代から入居が始まった。こちらも大人気で、当選確率は多摩と同様、数百倍が当たり前だった。

 今、この2つの巨大な街はどうなっているのか。

 まず、千里ニュータウンは再生と拡大が行われている。古いマンションを徐々に建て替え中。当然、再生されたマンションの方が戸数は多くなる。また、最寄りの千里中央駅がある北大阪急行線は延伸する予定。つまり、千里ニュータウンは新しい成長の段階を迎えている。

 一方、多摩ニュータウンは確実な衰退の途上にある。ニュータウン内の古いマンションは一部再生されたが、大部分は老朽化の度を深めている。新しいマンション開発は以前と比べてかなり減り、若年層の流入も少ないので、街も人も老朽化が進んでいる。

 千里と多摩。片や再生と拡大、もう1つは老朽化への一本道。この明暗を分けた原因は何なのだろう。

 それは何よりも立地条件の違いだ。千里は大阪の中心部に近いのに対し、多摩はかなり遠い。大阪の中心である梅田まで、千里中央駅からは20分弱でアクセスできる。東京なら大手町から約20分の千葉県浦安市あたりのポジションに千里ニュータウンはある。

zakzakの最新情報を受け取ろう

関連ニュース