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【経済快説】裏口入学は「透明化」したらどうか 一般入試と寄付付きの合格者を別々に発表 (1/2ページ)

 文部科学省の佐野太科学技術・学術政策局長が、助成金を支給することの見返りに次男を東京医科大学に入学させたとされる贈収賄案件は、考えさせられる点の多い事件だ。本人は今のところ容疑を否認しているが、報道通りなら自らが影響力を行使できる補助金を使って、息子の合格を買ったのであるから悪質だ。

 この事案の被害者が誰なのかを確認しておきたい。

 まず、国のお金がいち官僚の息子の不正入学に使われたのだから、納税者全体が被害者だ。

 加えて、試験の成績が足りない受験生が合格したことによって、不合格になった東京医大の受験生がいるはずで、この方は深刻な被害者だ。

 また、厳正であるべき入試にあって不正が行われていたことは、不正に入学・卒業したのではない東京医大の学生と卒業生の名誉にとって多大な損害をもたらした。

 一方、公的補助金を見返りに入学者を決めたとされる今回は論外だが、私立大学が、寄付金などを理由に入学者を決めることは、どの程度まで認められるべきなのか。

 私立大学は私企業であるとはいえ、国から補助金を受け取っている公的な存在なので、入試において試験の成績以外の差別は一切認めるべきではないという考え方はあるだろう。実際に、そのような方針を徹底することが大学のブランド価値を高める効果もある。

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