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【トップ直撃】ハズキルーペのすべてを明かします プリヴェ企業再生グループ/Hazuki Company・松村謙三会長 (2/3ページ)

 --売れ行きは

 「月に数十万個の規模で売れています。神田通信工業が製造に携わった高齢者向け携帯電話は年間850万台売れましたが、ハズキルーペはこれを超える可能性があると思いますよ」

 --市場も広がっているそうですね

 「マーケティングを含めてこのビジネスの全ての根幹を独創的に考えているのが私です。謙さんをCMに起用してから父の日のハズキルーペの売り上げが母の日を超えました。メガネ業界にギフト市場を作ったと自負しています。自宅用や会社用、車で使うなど何個あってもいいし、度数や色のバリエーションもあります。機能はもちろんファッションや話題性もあります」

 --幅広い世代が対象に

 「子供まで全世代で使えます。前身のルーペから30年の歴史があって、眼科医にも推奨していただいているぐらいですから目に問題はありません。若い人でもスマホなどの小さい文字を長時間見ると、目の筋肉が硬直して早く老眼になるし目も悪くなります」

 --海外展開も

 「日本で絶対的なブランディングを確立するのが先ですが、世界の老眼人口が増え始めているので巨大市場になる可能性があります」

 --ライバルも出てきますか

 「アイスキャンディーの世界で(赤城乳業の)ガリガリ君が勝ち残っているように、大手が入ってきてもクオリティーとブランド力があるから勝てると思います。ガンガンお金を使っているのでいつかはダメになると思っている人には、うちが実質的に日本最大のチェーン店であることをお忘れでないですか、と言いたいですね」

 --目指すところは

 「将来的にIPOを考えていますが、それがゴールではありません。上場してしばらくしたらファンドを作ってまた企業買収を始めます。事業家としてではなく、企業買収家として最後に名を残したいと考えています」

 【CM秘話】あのCMが誕生するまでに、多くのハードルがあったという。「スポンサーの金を使って自分の好きなように作ろうというクリエイターに腹が立って。渡辺謙さんから『怒り』をテーマにするという提案をいただいていたのに、出てきた案では無視されていた。タレントのプロモーションビデオではなく、スポンサーが商品を売るためのCMでなくてはおかしいので、『今日から俺がやる』と、実際に手を動かしたり頭を使って考えるスタッフを集めました」

 【書き直し】「それでも、できあがってきたものはやはりイメージCMに近かった。しようがないので夜の9時半から朝の4時半まで自分でせりふを書き直しました。俳優が商品名を言うから心に刺さるんです。全てのリスクは俺が取るからと、菊川怜さんの衣装も全て私が指定しました。抵抗勢力があちこちにいましたが、総監督、監督、プロデューサーをすべてやり、できあがったのは完全に私の作品です」

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