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【経済快説】「接待」の効用と限界は? なかなか注文くれなかった相手が接待したら… (1/2ページ)

 官僚が便宜を提供する見返りに過剰な接待を受けていた、というような情けない文脈が多いが、ここのところ「接待」がしばしば話題にのぼる。

 接待で「刺される」ことを心配する官僚さんも増えてきたので、官界の友人と飲食に行くと窮屈な場合がある。

 ちなみに、慎重な官僚さんと飲食を共にするときは、割り勘でかつ飲食代を1人1万円以内にすると安心して受けてもらえるのだと、さるビジネスマンに聞いた。いささか不自由な制限だ。また、現役官僚の友人の言によると、政治家とマスコミの幹部が相手の場合は「いくらごちそうしてもらっても、マスコミに刺されることはないから大丈夫」なのだという。本当なのだろうか。

 利害関係がある相手の場合は禁止されているが、その他の場合はケースに応じて加減を探るしかない。

 さて、ビジネスにあって接待が効果的であることは言うまでもない。筆者は、外資系証券に勤めていたときに、良いリポートを書いてもなかなか注文をくれなかった相手が、接待したら翌日にたっぷり発注してくれて、接待の威力に感心するのと共に、仕事をつまらなく思った記憶がある。

 この例のように、接待は、こちらが相手個人をもてなし、相手が持っている権限でこちらにメリットを配分してくれることを期待する行為だ。相手が持っている権限には、何らかの注文を出す権限もあれば、単に情報をくれるということもあるし、何らかの認可や選定といったきな臭いものもある。接待する側では、接待の費用に対して、先方から得るメリットの価値が大きいならそれでいい。

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