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【経済快説】パワハラが発生する3つの理由 女子体操界と同様の構造は企業にも… (1/2ページ)

 女子体操の宮川紗江選手が、日本協会の塚原千恵子女子強化本部長らのパワハラを訴えている問題が、世間の関心を集めている。

 ハラスメントは法律に触れたり損害賠償が発生したりすることもあれば、社会的な名誉が大きく傷つくこともある重大事だ。事実として何があって、これがパワハラに相当するものなのか否かの判断については慎重を期したい。

 ただ、パワハラに当たるかどうかはともかく、塚原氏が、体操界で権力と影響力を持っていて、彼女の言動を高圧的だと思う人がいたり、快く思わない人がいたりすることは、宮川選手を支持する体操関係者が複数いることから想像できる。少なくとも、パワハラが起こりやすい構造の人間関係はある。そして、この構造は、企業などの組織でしばしば見られる普遍的なものだ。

 企業の場合、例えば「中興の祖」などと讃えられるような実績を過去に挙げた経営者が長くトップにとどまったり、トップを支配できる実権を持っていて手放さなかったりする場合に、役員や社員が高圧的な言動の対象となってもなす術なく我慢を強いられたり、時には心身の不調に陥ったりする場合がある。

 後輩や部下が大先輩に逆らうことができない理由は、(1)大先輩の功労の威光の他に、(2)人事に対する影響力を持つことと、(3)その影響力をいつまで持ち続けるのかが見通せないことにある。

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