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【定年起業への挑戦 実践編】「ゆるやかに続ける」 定年起業は無理せず「壁」を越える (1/2ページ)

 「かながわシニア起業家ビジネスグランプリ2018」で優秀賞を受賞した海老名要一さん(65)は、ウェブサイトの完成度にこだわりすぎたことと資金計画の読み違いによって、起業の壁にぶつかってしまった。これは誰にでも起こり得ることだろう。

 それではいったん起業は保留に? と聞くと、まったくそんなつもりはなく、できることから始めているという。

 まず、なかなか完成しないウェブサイトについては、未完成でも公開して、周囲からさまざまな意見を集めることにした。

 「ただし、コンテンツはもっと充実させていかなくてはなりません。その部分は地元のNPO法人の地域貢献活動に参加しているので、活動の中でヒアリングを進めていきます」(海老名さん)

 資金計画についても、もうすぐ落ち着いてくると見込んでいるが、「それまで手をこまぬいているわけではない」と語る。

 「自分が持っているNPO活動に関する経験・知識を副業に活用して、少しでも資金の足しにしていくつもりです」

 現在、経験や知識を時間単位で提供する「スキルシェア」という副業サービスがいろいろ登場している。たとえば「ビザスク」というサービスは、自分の知見を生かして時間単位でコンサルティングを行い、報酬を受け取るものだ。海老名さんはすでにビザスクに登録しており、過去の実務経験や知識を生かして地域貢献の相談を受け付ける準備をしたという。

 「われわれシニア世代は無理せずゆっくりと継続を目指すことです。隙間時間で小さく資金を稼いでいく姿勢でいきたいですね」

 定年起業の要諦は「ゆるやかに続けることだろう」と海老名さんは話している。(取材・構成 藤木俊明)

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