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【経済快説】巨人・高橋、阪神・金本両監督に見る「雇われマネジャーの悲哀」 (2/2ページ)

 ビジネスの世界でもマネジャーのポジションを受けるかどうかは、考えどころの一つだ。例えば、いい顧客を持っている外資セールスマンは、クビの心配はしなくていいし、継続的にそこそこのボーナスにありつける。

 しかし、支店長になると、自分の顧客を部下に渡すことになるし、自分の評価が支店全体の業績で評価される上に、本社の人事的な駆け引き(「ポリティクス」と呼ばれる)に巻き込まれる。そして結果的に短命に終わることがしばしばある。

 現に外資では、プレーヤーを続けたいとして、マネジャー的なポジションを断る人もいる。

 そして東京支店長にとって何と言っても大事なのが、本国にある本社との関係だ。本社の有力な人物と良好な人間関係を持っていないと外資のマネジャーは危ない。

 高橋、金本両氏とも、本社に相当する親会社の十分な支援を受けていたようには見えないが、両氏とも、親会社との人間関係の作り方が不器用だったのではないか。ビジネスマンの場合、外資なら本国の有力人物、国内の同族企業なら本家筋の有力者との「人間関係」が情けないくらいに重要だ。実績で勝負するというプレーヤー時代の潔さだけでは苦労する。(経済評論家・山崎元)

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