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【経済快説】ゴーン氏の逮捕劇に想起される… 経営者が晩節汚す「3つの落とし穴」 (2/2ページ)

 彼がどの程度の罪に問われるのかはまだ分からないが、逮捕の経緯やその後の報道を考えると、再び日産の経営者の地位に就くことはないだろうし、経済人として復権することは難しそうだ。年齢的にはまだ働き盛りだが、経営者としては「晩節を汚した」人として記憶されることになろう。

 世間を観察してみるに、経営者が晩節を汚すに至る原因は、(1)お金(2)異性(3)身内-の3大要素である。

 本人や関係者が存命の場合も多いので、具体的な名前は挙げないが、以下、読者には過去の人々のあれこれを思い出していただきたい。

 会社のお金の個人的な流用が発覚して失脚する今回のようなパターンの他に、まず、経営者本人が愛人に振り回されたり、愛人が経営に口を出すようになったりして経営が曲がるケースがある。また、社内的な納得性が全くないのに息子などの身内を人事的に優遇したり、無能なのに後継者に指名したりして失敗する経営者もいる。

 前者は会社に口を出すような人物を愛人にしないことで、後者はそもそも身内を自分の会社から遠ざけることで排除できる。いずれも当たり前のリスク管理なのだが、長く権力を持ちすぎると判断力が鈍るものらしい。

 お金は「不正」が立証された場合、愛人や身内よりも言い訳が効きにくい。特にサラリーマン経営者は時に自分の身分を忘れて大金を求めすぎないように注意されたい。(経済評論家・山崎元)

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