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【経済快説】今年の相場は甘くなかった…投資家にとって“ほろ苦い”年末に (1/2ページ)

 2018年が暮れようとしている。投資家にとって今年は精神的になかなか厳しい年だったと思う。

 昨年末、日経平均株価は2万2765円、NYダウは24719ドル、ドル/円の為替レートは112円だった。先週末(12月21日)の時点で、日本株を持っていた投資家も、米国株に投資していた投資家も、おおよそ1割強の損になっていた計算だ。

 もっとも、日経平均もNYダウも、昨年末の水準よりも高い局面があった。年初から程なく、トランプ政権による米国と中国の貿易摩擦を懸念した内外の株安があった。その後に主に米国経済の好調を背景に株価が持ち直して年初来の高値を付ける局面があったが、年末にかけて急落した。投資家にとっては、ほろ苦い印象の年末だろう。

 株価の現状について考えると、いかなる相場も金融引き締めには勝てないという大原則に思い至る。米連邦準備制度理事会(FRB)が4回の利上げを行い、来年も2回程度の追加利上げが予想される状況が、内外の株価には重くのしかかる。米国の長期金利(10年国債利回り)が3%に乗せた辺りから株価は下落を堪えきれなくなった。

 過去の経験則的には米国の長期金利4%くらいからが危険ゾーンであったが、世界的なインフレ率の低下傾向もあり、3%水準がトリガーになったように思われる。

 海外の投資家が株式から債券に資金をシフトする動きに対して、日本の株価も対抗する術がなかった。日本株は、日銀が上場型投資信託(ETF)を約6兆円買ったものの、外国人投資家が約5兆円売り越したことの影響が大きく、株価は前年末の水準を維持できなかった。

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