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【住まいの処方銭】50代以上の住み替え、ローン借り入れ時の注意点は?

★リスクに備えた50代からの住み替え(3)

 50代以上の住み替えでは、若いときとは異なる視点が必要だ。住宅ローンを組むなら、将来の生活資金や完済年齢に配慮した資金計画にしたい。

 住宅ローンの大部分は、80歳までに完済する条件がほとんど。だが、この年齢まで借りてしまって大丈夫なのか。果たして返済できるのか不安がよぎる。

 ファイナンシャルプランナー(CFP)で、過去に国土交通省が住み替え推進に関連する事業を実施した際に、採択事業者として活躍した峰尾茂克氏に聞いた。

 「シニアが住宅ローンを利用する際は、その人に合った独自の方法を選びたいものです。今、金利は非常に低いため、シニアであれば、借り入れてもあえて早期に返済しない方法があります。『利息を無駄と考えず、毎月のローンの利息を保険料として見立てる』のです」

 たとえば、住宅ローンを借りれば「団体信用生命保険」(団信)に加入するのが一般的。この保険は、住宅ローンを組んだ人が返済途中で死亡または所定の高度障害状態となった場合に、保険金でローンを返済する。残りのローンはゼロになり、家族には住まいが残る。

 「低金利の今、シニアの場合、民間保険より団信加入で利息を支払った方がトクになる場合があります」。団信を活用するために住宅ローンをあえて完済しない方法もあるというわけだ。

 一方で、あまり長期の借り入れに抵抗を覚える人もいるだろう。ローン期間が長くなれば、支払う利息は増える。「借入期間が短ければ総利息は少なく済みます。シニアのなかには、退職時を目途に10年程度の借り入れを計画する方もいらっしゃいます」

 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

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