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【榊淳司 マンション業界の秘密】レオパレス問題「とうとうバレたか」の声 不動産投資ブーム終焉へ!? (2/2ページ)

 スルガショックやレオパレスの事件は、そういう動きに冷水を浴びせている。もっとも影響を受けているのは、個人単位の不動産投資家だろう。

 ここ数年、局地バブルの盛り上がりと共に個人による不動産投資は何度目かのブームを迎えた。書店に行くと「不動産投資」のコーナーが設けられ、さまざまなノウハウ本が置かれている。

 不動産投資と言っても、いろいろとカテゴライズされていて、一概には語れない。だから、ノウハウを指南する本も百家争鳴状態。中でも多いのは「ズブの素人が投資を始めて〇年で〇億円の資産を築いた」的な成功談だ。

 世の中には、そういうおいしい話はほとんどない。だいたいの場合、資産がウン億円なら借金もそれに近い額があるはずだ。それが不動産投資の現実で、だから、金利が2%も上ると破産者が続出する。

 今は不動産投資に対する金融が引き締まったので、むちゃな投資はできない。そういうノウハウ本を読んだ普通のサラリーマンが不動産投資を始めようとしても、融資が下りない。そこからみるに、このブームはいったん終焉するのではなかろうか。

 上手にやれば不動産への投資は悪くないが、難易度も低くはない。ノウハウ本には踊らされないことだ。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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