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【日本の元気 山根一眞】燦然と輝く! 日本の先進的な製造業技術 (1/2ページ)

 日本の「ものつくり」の時代は終わったと口にする人が少なくないが、ある製造機械の技術者はこう語っていた。

 「ジェット機だろうと新幹線だろうと、その部品、部材を作っているのは製造マシンなんだ。製造マシンなしにこの世は成り立たない。われわれはそれを作っている。だから、われわれの仕事は永遠不滅なんだよ」

 日用品などの多くの製品がメード・イン・チャイナとなったことも、「日本の製造業は衰退産業」という錯覚を大きくしてきた。だが、先進的な製造業での日本の技術力は、今も燦然(さんぜん)たる輝きを持っている。それだけに、先進的な製造業の仕事を緻密に伝えなくてはという思いが募っていた。

 私が週刊誌で、ものつくりエンジニアとの対談連載「メタルカラーの時代」を開始したのは28年前、1991年4月だった。資源もエネルギーもない日本にとって、高度な製造業を担う人々こそが日本の命であることを深く知ってほしいという思いで始めた取り組みだった。

 「メタルカラー(金属の襟)」は、「ホワイトカラー(白い襟)」に対してものつくりの主役、創造的技術者集団を指す言葉がないため私が創案した呼称だ。この週刊誌連載は2007年8月まで約16年半、784回続き、単行本、文庫本合わせて24冊が刊行された。

 その連載が終了し、すでに12年がたったが、福島第一原発の廃炉技術を取り上げるまでもなく日本は新たな、そして未踏の技術に挑戦する時代を迎えている。その現場のエンジニアたちの熱い思いをあらためて伝えなくてはという思いから、週刊東洋経済で「山根一眞が突撃!新・メタルカラーの時代」という新連載を開始した(基本は隔週掲載)。

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